革にとって水は本当に悪い影響を与えるだけなのでしょうか?

「私はそうは思いませんI」

インターネットで調べてみると「革に水はダメ」「革は水に弱い」とやはり沢山出てきます。

思い出してみると私自身皮革業界に身を置くまで、なんとなくただ漠然と「革に水はダメなんだ」と思っていました。

革が濡れた場合に現れる主な症状としては「水ぶくれ、色落ち、シミになる、形が崩れる」などが挙げられます。

しかし実はどの症状も水に濡れたまま片付けてしまったり、濡れたまま使い続けてしまったり、適切な処置をしてあげられなかったことが原因の場合が殆どなんです。

ですので「革にとって水が悪い!」と言うよりは、水が革に与える影響が濡れ方や濡れた後の処置によって悪影響になり得ると言っ方が適切なのかなと思います。

それではその理由を見ていきましょう!

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「ヌメ革には水をよく使う!?」

今までの話からは信じられないかもしれませんが、ヌメ革には水を使用した工程がよく登場します。
私も初めて見た時は「革に水ってだめなんじゃないの!?」と驚きました。
それではここから実際に水を使った工程をご紹介したいと思います!

  • デザインカラーが得意なスタイリストが在籍

    刻印を押す

    今回ご紹介するのは熱を加えて押す焼印(ホットスタンプ)ではなく

    ヌメ革の水につけると形状を記憶するという性質を利用した型押しです。

    名入れをはじめ、日付、ロゴ、メッセージを入れる際に水を塗り湿らせた状態で型押しをするとこんなに綺麗に押せるんですよ!

    *水を使用しない型押しもあります。

  • デザインカラーが得意なスタイリストが在籍

    カービング

    カービングも濡れた状態での変形は乾くと元に戻りにくくなることを利用した技法です。

    凄く簡単に呼ぶなら、刻印を打ったり、ナイフやカッターで切ることで凹凸を作り模様を描いていく

    「革を素材にした彫刻」が伝わり易いかも知れません。

    *水を使用しないカービングもあります。

今回のお話のまとめ

上記した「コバ磨き」「刻印を押す」「ウェットフォーミング(革絞り)」「カービング」の四つの今回紹介した手法はどれも濡れた状態でついた変形は乾くと元に戻りにくくなるという可塑性という形状記憶作用を利用することにより、より綺麗に仕上げています。

どの工程にも「水で濡らす」ことが必要不可欠で、如何に「水」が革にとって重要か分かって頂けたかと思います。

結論としてはやはり革にとって「水」は悪ではないと私は考えます。

だからと言って革製品を濡らして良い!という話ではもちろんなく、もし濡れてしまったらその革に合った適切な対応をして、しっかり乾かしてあげて上手く革製品と付き合っていって下さると嬉しいです。

この記事があなたが気軽にヌメ革を楽しむ考え方の一つ、知識の一つとして少しでも助けになれば幸いです。

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